ようこそ片思い恋愛相談所へ!
咄嗟に伸ばした手を引っ込めようとしたけれど間に合わなかった

彼にガシッと手首を掴まれてしまったからだ

「ご、ご、ごめんなさい」

と言って頭を下げる私

しーんという音が聞こえてきそうだ

反応がないのでそーっと頭を上げると

「さて、どーすっかなぁ」

と言って彼はニヤリと笑った

「は、離してください!」

何か解んないけどヤバいよね、この状況

逃げなきゃ

滅多にならない心の警報システムが作動する

手を振りほどこうとしても上手くできない

焦る

そうこうしているうちに彼の顔がどんどん近づいてきてーーー





咄嗟にギュッと目を閉じると

「アンタさオレの助手やんない?」

とよく解らないことを言われた
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