ようこそ片思い恋愛相談所へ!
どうしよう…

まだドキドキしてる

いつだって私がドキドキするのは瑞季さんだけなのに…

血が止まったのを確認する為に指先を見る

するとさっきの高砂さんの顔が浮かびまた赤面する

知らなかった

あんなに睫毛が長いなんて…

瑞季さんの繊細そうな指先と違ってゴツゴツとした大きな手

やだ、何で瑞季さんと比べてんのよ私

けれどゴツゴツとしたその大きな手は決してサイボーグの様に冷たくはなく、とても暖かかった事を私の指先が確かに覚えている

その場から動く事も出来ずに簡易キッチンで立ち尽くしていた私は不意に掛けられた声に驚いた

「アンタさ、何さっきから一人で顔赤くしてんの?」

「へっ!?」

いつの間にか瑞季さんが側にいた
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