ようこそ片思い恋愛相談所へ!
そして、遂にお母さんにご飯を食べてもらう日がやってきた

初めて訪れた良一郎さんが住むマンションの部屋は

想像通りと言うか色使いもシンプルで

リビングには沢山の本が入っている書棚と

後は必要最低限のものしか置いていなかった

人数が多い方がいいからとお母さんの強引さに負け

頑なに遠慮していた瑞季さんまで実はここにいる

私は何とか短期間で教え込まれた肉じゃがを作り

高砂さんに手伝ってもらいながらも何品か食卓に並べることが出来た

機関銃の様にお母さんが話しかけてくる合間にリビングに一人いる瑞季さんを盗み見ると

書棚を物色しては本を手に取り読んだり

ソファーで寝転がったりしていた

瑞季さんも私の作った料理を食べるって事だよね?

美味しいって言ってくれるといいな
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