ようこそ片思い恋愛相談所へ!
何とか緊張の食事も終わり私が後片付けをしていると

お母さんが隣に並んでお皿を拭きだした

リビングに目をやると瑞季さんと高砂さんは仕事の打ち合わせ中でこちらには全く気づいていない様だ

「すいません…手伝っていただいて」

「かまへんよ。あんたこそ、うちのアホ息子の嘘に付き合わされて親として申し訳ない。謝るわね」

「えっ!?今、何て…」

洗い物をしていた手が止まる

「せやから、嘘やろ?あんたと良一郎が婚約してるって」

何か言わなきゃと思うのに言葉がでてこない
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