アイライロ
【Shota】


「たーだいま~」


誰も居ないリビング




独り暮らして思てたより楽しないな




いつか大倉と住める日が来るんかな


そう考えるだけで心臓バクバクやった




「どんな妄想やねんて(笑)」


誰も居ない部屋の中で空しく響き渡る声



外で冷えた体を暖めようと風呂に入る。




鏡の前で見つけた


【大倉の物だという印】




いつもは気を遣って見えないところに付けるはずやのに


今日は思いっきり首筋にあった。




こんなとこに付けたらあかん…






でも



そんな大倉の独占欲を見つけて思わずニヤけてしまう自分が鏡に写っていた






俺は最近大倉にハマりすぎてる…自分でも怖いくらい




でも、



いや、だからこそ


俺は絶対大倉にバレてはいけない秘密を隠してる









出会ったのは2年前。






自分でもなんでかようわからんけど


アホみたいにサウナにハマってた時期があって



で、まだサウナに慣れてないくせに自分の限界に挑戦しようとしてたアホな俺は




どれくらい経ったか知らんけど
倒れかけてフラフラやったらしい。










気が付いたら休憩所みたいなとこで横になってて



右にはスポーツドリンクが並んで置いてあった



こんな親切なこと誰がしてくれたんやろ
思て左見たら




いまよりちょっと髪が短い大倉が寝とった。


でかい奴やなぁ
モデルさんとちゃうか?


これが大倉の第一印象やった









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