アイライロ
【Shota】



それから大倉とは何回も会って、


飲んだりしゃべったり




めっちゃ仲ようなった。







ある日、

飲み直すんは大倉ん家にしようゆうことなって、



二人でべろべろになりかけてたけど大倉ん家に行った





でも






部屋に入ったとたん大倉は



俺を抱き締めてきた




一瞬何が起こったのかわからんかったけど






背がちいちゃい俺は大倉にすっぽり包まれてた


「大倉?」







「安田…あんな、







お前に引かれる思たけど


もう自分抑えられへん










お前のこと





「大倉あかん。」








いつかこうなる可能性は考えてなくもなかった。




時々見せる大倉の仕草に


気づいてたくせに見てみぬフリをしてた俺が悪い





「え?」


戸惑う大倉





「俺な、大倉と会って、いっぱい飲んで、
いっぱいしゃべって、




大倉のことめっちゃええ奴やと思ててん





せやけど






今は



大倉の思いには


答えられへん」


「………今は、てどういうこと?






俺アホやから



期待してまう







嫌なら嫌やってハッキリ言うてくれたほうが…えぇ」



大倉の掠れる声






泣いてんねやろか






「今はさ、大倉も俺も酔うてるからさ、




大倉は酔った勢いで



言おうとしてるかも知れへん」


「そんなこと…」




俺を抱き締める手に力が加わる









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