アイライロ
【Shota】





再び大倉の香りに包まれる俺の体



でも



その体は酷く冷えきっていて



さっきまで感じてたぬくもりは一切無かった





暖房も灯も一切付いてない部屋は





暗く、黒かった






でも今の俺にはその状況がちょうどよかった





寒さが

気持ちを冷やして落ち着かせてくれる。



暗さが

思わず大倉の背に手を回しそうになる俺を止めてくれる





大倉の思いには答えてあげられなくて




今日大倉の家に来なければ


なんて考えたけど





もし、大倉の俺に対する思いが本気やったとしたら

避けては通れない



いつか通らなきゃいけない道なんやとも思った





寒くて切なくて苦しかった






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