you know,I love you
乗り込んだ彼の車はやっぱり黒ヒョウみたいだった。

車種はわかんないけど、つややかなブラックのボディに

座り心地のいい皮の座席

詳しくはないけど、確か高級な外車だったと思う。




「さて、誰のところの連れていけばいい?」



彼は何食わぬ顔であたしのシートベルトを留めてくれると

カーナビにタッチした。

あたしはその言葉にズキンと胸が痛くなる。




「・・・・」



なかなか答えようとしないあたしに彼はため息をつきながらも

街中を走り抜ける。











どこでもいい。

まだ彼と一緒にいたかった。
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