you know,I love you
1軒目の居酒屋でいつものようにビール一杯で撃沈

だけど、そこで許してもらえるわけもなく

今日はヒロが見つけたというバーにはしごすることになった。


「そこのマスターがさ、またかっけーんだ」

ヒロはまるでその人に恋しているような顔で笑う。

「知らなかったんだけど、元モデルらしくてさー」

いつもだったら、誰と誰が付き合いだしたとか別れたとか

どのクラスの誰が可愛いとかエッチしたいとか

そんな会話なのに、今日はなんだか違う。


今にも眠ってしまいそうな目をこすりながら、アツシの背中におぶわれてる。


その揺れがまた気持ちよくて、またうとうとと目を閉じる。


「奈緒、ついたぞ」


どさっとソファーに振り落とされ、目が覚める。


「何にする?」

ヒロはあたしのことなんかお構いなしで

みんなでわいわい何を注文するか話し合ってる。
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