you know,I love you
成長
カオルさんとの生活は思いのほか楽しかった。

二人で夜遅くまでDVDを見たり、一緒に買い物したり。

あたしがしてあげられることなんて何もないって思ってたけど

それでもカオルさんも楽しんでくれている、そう自負していた。





薫と2週間一緒に過ごすこと



それがあたしの仕事内容だった。

あれをしろ、これをしろと細かい指示はもらってない。

ただ一緒にいてやってほしいとお願いされたのだ。


最初はあたしもどうしていいかわからなかったけど

カオルさんはあたしなんかよりずっとオトナで

何でも先回りしてやってしまうから

あたしはただ自分が楽しいと思うことカオルさんと一緒にするだけだった。

カオルさんはそれを嫌がりはしなかったし

表情や雰囲気でリラックスしてもらえてるって感じてたから

あたしも自然と楽しくなった。
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