you know,I love you
「奈緒もそういうの気にするんだな」
カオルさんの言葉に今度はあたしが言葉を失う。
「何、それ。ひどーい!!」
あたしがほっぺを膨らませると、珍しく声を出して笑ってるカオルさんが
あたしのほうに手を伸ばしてきた。
「奈緒はこのくらいがちょうどいいよ」
カオルさんの大きな手がフニフニとあたしのほっぺに触れる。
あったかい、大きな、そして大好きな手・・・
そのぬくもりにどんどんドキドキが大きくなっていく。
たまにしか見られない笑って細くなったカオルさんの瞳に釘付けになる。
あたしはここ何日かをカオルさんと過ごして
ようやくこの気持ちが何なのか理解できた。
あたしは、カオルさんが好きだ
アツシやヒロやるみに対しての気持ちと違う。
一人の男性として意識してる。
それに気づいたら、あたしの気持ちは一気に加速していって
いつの間にか"女の子として見て欲しい"
そう望むようになっていた。