ふたり。


リビングに戻るとテーブルの上には陸特製の酢豚とチャーハンがセッティングされていた。


「おいしそう」
「おいしいよ、多分」
陸は微笑んだまま私においでおいでをした。

私は素直に陸の隣に座った。

「俺、あんま料理しないんだけど凛は料理できなそうだったから」
そういって私に酢豚をアーンしてくれた。

「おいしい!!でも、私だって大体は家事できるよ」
私はそういって陸の酢豚をじっと見た。
そうは言ったもののこの酢豚は絶品だった。

時計はすでに4時になろうとしていた。

「私、泊まってもいいの?」
陸は腕を組んで、んー。と考え出した。
私は陸の答えをじっと待った。

「そもそも、4時な時点で女を一人で帰らせたりできねぇよ。それにもうほぼお泊りだよ」
陸はそういって私の膝に寝転んだ。

「凛は可愛いね。俺、結構好きだよ」

「あら、ありがとう」

陸はそのまま目を閉じた。
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