ふたり。
小さなプレゼント。
あれから私たちは毎日会うようになっていた。
陸はいつも仕事帰りに私をコンビニまで迎えに来た。
「今日もスーツ?本当に学校の先生なの?」
私は陸のネクタイを解いた。
「毎日キャアキャア言われながら働いてるよ」
陸はそういって何かを書くマネをした。
「陸モテモテなんだ」
私はドヤッている陸を横目にゲラゲラ笑った。
「凛学校は?」
陸はそういって車を発進させた。
確かによく見ると陸はカッコいい。
イヤ、陸はもともとかっこよかった。
「学校は入学式以来行ってない」
私は自分の髪をクルクルした。
「そんな感じする」
陸はそういって笑った。