ふたり。
私はテーブルに料理を並べた。
「陸の作るご飯はいつもおいしそうだね」
「そう?普通だよ」
陸が私の腕を引いて私を足の間に座らせた。
そして私の口の中にチーズがたっぷりついたジャガイモを入れた。
「おいしい!陸が作る料理が一番おいしいね」
私は得意げな顔をする陸の頬にキスをした。
「当たり前だろ」
陸は笑いながらまた私の口に料理を入れた。
「凛、今日ごめんね?寒かったでしょ?」
陸の腕が私を後ろから包んだ。
「陸の腕は大きいね」
私は陸の腕をギュッと握った。
「俺の腕がでかいんじゃなくて、お前が小さいの」
私を抱きしめる腕にさらに力が入る。
私は陸の方を向いてうつむいた。