ふたり。


私は足を男の顔の前に出した。

「私、未成年ですけど?」
男は何も言わずにグラスにシャンパンを注いだ。

「なんかしゃべってよ?」
私は男の前に出した足を動かした。

「うるさい。黙ってって」
男はそういって私のヒールを脱がせた。
そしてグラスの中のシャンパンを足にかけた。

「お嬢ちゃん、名前は?」
男は部屋の電気を消すとソファーの横のスタンドランプをつけた。

「凛香。ホストくんは?」
男が私の脚を丁寧に舐めだした。
シャンパンの香りとバニラが混ざって変なにおいがした。

「だから、高校教師だって。陸だよ」

陸はそういってまた私の脚を舐め始めた。
熱い舌がだんだん上にあがってくる。


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