もう一度




「打撲からくる熱。まだ寝てろよ。」





「龍哉…」





龍哉の名前を呼んで手をそっと布団から出す。





それに気付いた龍哉はそっとあたしの手を握った。





「ふふっ、温かい。龍哉ありがとう。」





「あぁ。」





「ねぇ、また『莉緒』って呼んで?」





「莉緒。」





「幸せ♪」





「ふっ、早く寝ろ。」





ほんと大好き。





龍哉はあたしのこと好き?





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