エスパー探偵
「はい、立花です。どちら様ですか?」


俺だ。


すぐにわからなかったのか、立花は苦笑いを含みながら

「俺……様ですか?
すいません、お名前を伺いたいんですが」


……相変わらずどこか間の抜けた奴だ。


「お前は依頼した探偵の電話番号ぐらい、携帯に登録しないのか?」

「……あ!
せ、先輩ですか!?
やだなぁ、それなら早く言ってくれればいいのに……」


「……そんな事はどうでもいい。
依頼内容の詳細を直接聞きたくてな、今から会えるか?」
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