エスパー探偵
それからすぐに懐かしい顔が走ってきた。


「流先輩、お久しぶりです」

「やっときたか。
急かして悪いが、依頼の詳細を教えてくれ」

俺が用件を簡潔に伝えると、立花は慌てた様子で声を潜めた。

「ここでは話しにくい内容なんで。
……すぐそこに喫茶店があります。
そこに行きましょう」

「少し出てくるよ」

呼んできた婦警にそういうと

「は、はい!お気をつけて」

婦警は立花に敬礼していた。

「おまえ、そんなに偉いのか?」

「まさか!
あの人は大げさなんですよ」

なんだか怪しいが、今は依頼内容を聞く為に喫茶店に向かうか。
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