エスパー探偵
「いないんか?
いるなら開けてや!」


馴染みのある関西弁がドアの向こうから聞こえてくる。


翔と呼ばれた青年は、面倒そうにドアの方に顔だけを向けた。

「開いてるぞ」


そう言うが早いか、黒いサングラスと、浅黒い肌。

何より燃えるような赤色の髪が印象的な青年が飛び込んできた。
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