エスパー探偵
「開いてんのやったら早よ言うてや翔。
暇なんやろどうせ?」  

「大きなお世話だよ……。
何の用だ?海」


海と言われた青年は、予想外の反応だったのか、驚いた様子だった。


「何や、相変わらずクールやなぁ。
俺が来た理由ぐらい、わかるやろ?
仕事を持ってきたんや」


翔は、仕事の言葉に反応したが、すぐに苦々しい表情を浮かべる。

「大丈夫かよ……。
お前の受ける仕事は、厄介なのばかりじゃねぇか。」

「まぁまぁ、見てから考えればえぇんやし、そんな難しい顔せんといてや」
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