十三年記
はじまり
それは突然
それは必然??
いつもは部屋の片付けなどしない未里が、無性に整理したくなって本棚に手をのばした時だった。
「?」
並ぶノートの中に見覚えのないものをみつけて、彼女は本棚からそれをだした。
表紙には『十三年記』の文字。
どうやら日記帳のようだった。
(こんなノートあったっけ?)
未里はノートをひらいて、文字を目でおう。
「……!!」
その瞬間、未里はノートをとりおとした。
顔が青ざめ、足もガクガクと震えている。
「…なに、これ。」
そこには、確かに自分の文字が並んでいた。
しかし内容は信じ難い…否、信じたくないもので。
未里はそのノートを拾い、とっさに本棚に戻した。





< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop