光の翼【編集中】
「…なんで今まで言ってくれへんかったん?」
「だって、恥ずかしいやんか。」
「恥ずかしくないよ。…めっちゃ嬉しかった。」
「…うん。」
恥ずかしそうに、私から視線をそらす颯太の耳が赤い。
そのままこっちを見ずに、まっすぐ歩き出す。
「颯太、待ってよ!!」
「散歩、終わり。」
それだけ言って無言のまま歩き続ける。
だけど、分かってる。
隠したその顔全体が赤くなっていること。
いつもは私の夢の話を聞いてくれている颯太が、珍しく自分の夢の話になって照れていること。
だけど。
その目はまっすぐに夢に向かっていること。
『競争だよ!!どっちが先に夢を叶えるか。』
颯太は私の一番のライバルで、仲間だから。