光の翼【編集中】
「じゃあね。」
「うん。また明日。」
お互い、家のドアを開ける。
私と颯太の家は、隣同士だ。
母親同士、仲が良くって、生まれた時から当たり前みたいに一緒にいた。
幼馴染み。
世間では、私たちの事をこう言う。
だけど、それだけじゃない。
颯太は、私の夢を知ってる。
私も、颯太の夢を知ってる。
いつだったか、約束したことがある。
「ねぇ、颯太。」
「何?」
家の中に入ろうとしていた颯太を呼び止める。
「競争だよ!!どっちが先に夢を叶えるか。」
「あぁ。」
颯太が、にかっと笑って返す。
お互いの夢の話をした時、約束した。
どっちが先に夢を叶えるか、競走しようって。
桐野颯太。
私の幼馴染み。…そして、夢仲間。