隣の山田君
・通夜
18時―
パラパラと雨が降る中、
山田君の通夜が営まれた―
ご両親はずっと
ボーっとしたまま立っていた。
友人が励ましの言葉を送ると涙を流し始めた。
妹は何も分かっていないかのように
お母さんのスカートを握り締め
不安な表情をしていた。
私は通夜の経験も始めてだった。
山田君との別れを惜しむと言うよりは、
次々に前に出て
みんながしている事の方が気になった。
私もしなきゃいけないのかなぁ…。
何してんだろ…?
少し横向いて見せてくれたっていいじゃん―
ドキドキしながら順番を待ち、
みんなと一緒に並んで前に出た。
手際良く線香をあげているみんなが、
私より大人に見えた。
パラパラと雨が降る中、
山田君の通夜が営まれた―
ご両親はずっと
ボーっとしたまま立っていた。
友人が励ましの言葉を送ると涙を流し始めた。
妹は何も分かっていないかのように
お母さんのスカートを握り締め
不安な表情をしていた。
私は通夜の経験も始めてだった。
山田君との別れを惜しむと言うよりは、
次々に前に出て
みんながしている事の方が気になった。
私もしなきゃいけないのかなぁ…。
何してんだろ…?
少し横向いて見せてくれたっていいじゃん―
ドキドキしながら順番を待ち、
みんなと一緒に並んで前に出た。
手際良く線香をあげているみんなが、
私より大人に見えた。