隣の山田君

「次、寺崎―」


私は次の子を呼んだ。

寺崎は塚本の子分的存在―

言葉は悪いが、

私は寺崎を揺する事にした。


「寺崎!

 大体のことはあいつから聞いたよ。

 お前の言い分は?」


「・・・・。

 何て言ってましたか?」


「それは答えることは出来ないな。

 プライバシー保護だ。

 でも、全部話せてスッキリしたって

 言ってたぞ。」


「そうですか…。

 イジメるって程じゃないんですが…」
< 28 / 63 >

この作品をシェア

pagetop