隣の山田君

―俺(寺崎)は

塚サン(塚本)が出て行ったから

慌てて後を追ったんだ。

精神的にやられてるのがわかったから、

塚サンを一人にしたらだめだと思った―


「塚サン…

 センコーに何言われたんですか?」


「俺の名前が上がってるって―

 お前が犯人だろ―って。

 でも、俺は何もしてねぇ。

 そぉだろ?

 だから、何も言わなかった―

 チキショー!!」








・・・・・。







俺の時間が止まった―







俺がさっきセンコーに言った言葉が

舞い戻ってきた…。


売っちまったのは俺だ…


大切なリーダー


大切な仲間を―


だが、怖くて言い出せなかった。
< 34 / 63 >

この作品をシェア

pagetop