隣の山田君
―私(川添先生)が
職員室で資料を作っていると
警察官が3人入ってきた―
私は慌てて、資料を机の引き出しにしまった。
「お邪魔します。
校長先生はいらっしゃいますか?」
警察官が事情聴取に来た事くらい、
すぐに察した。
「先日亡くなられた、山田光男君の件で来ましたが―
死体の損傷から見ても
アパートの屋上から飛び降り―
とみて、間違いないと思うんですが…
ただ・・・
遺書が何処にもないんですよ…。
家中探したんですがね…。
遺書が見当たらない限りは他殺とも考えられますので、
こちらも捜査の手を緩ますわけにはいかないんですよ…。
ちょっと学校の中を調べさせてもらいますよ。」