隣の山田君
「山田君の体には

 無数の傷がありまして―


 イジメに心当たりはないですか?

 新しいものから古いものまで…。

 殴られたような跡なんですがね

 ご両親に見せたら

 始めて見た―

 と言われてまして、

 気付かれてなかったようなんです…。」


警察官は淡々と喋った―


イジメ…

私は今すぐにでもこの場から逃げたかった。


「じゃぁ、担任の先生から

 お話を聞かせてもらってもいですか?」


きたぁぁぁぁ~。

私は背中一面冷や汗をかいた。

ガチガチに緊張しながら取調室へ向かった。
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