涙空



「そういう怜香はどうなの?どっちから告白したの」




聞きながら、使っていた教科書やらノートやらをトントントン、机上で鳴らす。

そのまま、この前返された数学のテストの答案用紙が入ったままの机の中に突っ込んだ。ぐしゃりと音がした。



とりあえず誰かに見られたら困るから、後でこの答案用紙は部屋のごみ箱に捨てよう。

流石に学校のごみ箱に捨てるのは気が引ける。見られたらお終いだし。




「怜香から?怜香から告白したの?」




疑問符を浮かべながら、視線を怜香へと滑らせてみる。



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