涙空
「でも、ほら、私は私なりに頑張ったよね?」
「結果がついて来なかったら意味ないけどね」
「ですよね」
「間宮はもっと取ってたよ」
「そこで怜香の名前をださないで欲しかった」
出された名前は私の親友のもの。間宮怜香。
ごてん、机上に頭を投げ出す。良いよね、頭の回転が早い人は。私も一度で良いからテストで満点取ってみたいよ。
「…頭良すぎるんだよ…怜香しかり郁也しかり」
「どうも」
「褒めるつもりはなかったんだけどね」
言いながら、投げ出した頭を上げた。…そういえば怜香どこ行ったんだろう。
なんて思ったそのとき、視界に入った親友の姿。