涙空



「…だ、だってほら、前のテストで赤点だったの私だけじゃなかったじゃないですか。私の次に悪かったの神名君だし。私よりは良かったけど神名君25点だったし」

「神名は今回51点だ」

「ええええええ!?神名君どうしたの!?え、なにそれ、え、」

「神名悔しがってたからな。お前と同列で」

「最っ悪。神名君有り得ない」




根拠がそれですか。
私と同レベルが嫌だったんですか。

思わず神名君の机を睨んでしまった。今度会ったらとりあえず本人を睨んでやろう。




「ちなみにだけどな、クラスで最低はお前。最高はお前の彼氏だ」

「郁也?え、郁也何点ですか?」

「満点。あ、間宮も満点だったか」

「はあああ!?ちょ、なにそれ先生の馬鹿野郎!最悪!最悪!」

「教師に馬鹿とはなんだ馬鹿とは」

「最悪…!」




思わず机上に突っ伏しそうになるのを抑えた。

にしてもそれはないよ。郁也と怜香は満点?なのに私は23点でクラスで最低?…なんだそれは。



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