溺愛オオカミ



それから2人で無言のまま掃除を続けた




「・・・・なぁ、俺の何がいいわけ?」

「え?」


さっきはボソッとつぶやいた感じだったけど
今度はちょっと開き直ったように




「お前、俺のこと好きとか言ってっけど何で俺?お前人気あるんだから他にも・・・」



私の好き、伝わってなかったのかな・・・?




「他なんてないよ。私が好きなのは桜田くんだもん!桜田くんが本当は優しいの知ってる、この前だって助けてくれたし、さっきだって私のこと気遣ってくれたからあんなこといったんでしょ?私は桜田くんのそういうところが好きなの・・・。」

「・・・悪かったな、もう言わないから泣くな」



え?私泣いてる?

いつのまにか泣いていた・・・。




ポンポン


うそ、頭ポンポンされてる!


びっくりしすぎて涙引っ込みました!!!



「俺、帰るわ」


私はボーっとしながら桜田くんの後ろ姿を見送った



気づいたら掃除は終わってて、明日使う資料も机の上に置いてあった





うわ~うわ~!!ドキドキしたー!!


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