溺愛オオカミ



「あき~、おはよ!昨日どうだった?」

「おはよ、何もないよ!」

「そう・・・?」


ガラッ


あいかわらずの視線と空気



「おおおおはよ、桜田くん!」



噛んじゃった、はずかしい・・・!!



「・・・・あぁ」

「・・・えっ?!」


い、いま返してくれたの?

やばい・・・。うれしすぎる!!



「あ...あの、えっと、来週の日曜日って暇かな・・・?」

「・・・」

「チケットはあるんだけど・・・」

「・・・」

「もしよかったらでいいんだけど・・・その、サッカー観に行かない?かな~って」

「・・・!」

「いやだったら、いいんだけど・・・」

「行く」

「え?」

「行く」

「えっあ、はい」

「12時、駅前の時計の下」

「は、はい」


桜田くんは教室を出ていった




「おーい、あき、大丈夫?」

「・・・・み、美月これって夢じゃないよね?」

「ふふっ夢じゃないわよ」

「どうしよ・・・。う、嬉しすぎて」

「あき、かわいい~。顔真っ赤よ。その顔にしてるのが桜田ってとこがむかつくけど」

「何、着て行こう!!」

「ジャージでいいんじゃない?」

「もう!美月、真剣に考えてよ!!」

「はいはい」



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