溺愛オオカミ



近くまで来て私の姿を確認するといつものように不機嫌っぽい顔になった


あぁ、もうちょっと優しそうな顔見ていたかったのに・・・。




「お前な、来てるんだったらすぐに声かけろよ。」

「あっご、ごめんね?」

「・・・別にいいけど、お前、女なんだからこういうこと1人でいると危ないだろ」

「///////うん・・・ありがとう」



桜田くん腕で顔隠してるけど耳も赤い



や、やばいよ・・・。なんかすごくうれしい




「とりあえず、飯でも食いにいくか」

「うん!」

「じゃ、こっち」



どこかおいしいお店知ってるのかな?なんて思いながら着いていくけど・・・

人が多すぎて逆にはぐれちゃいそう!!


うわっやばい!!



「おい、掴まれ」



目の前には桜田くんの手


え、これは手をつなぐっていうのでよろしいんでしょうか・・・




私が桜田くんの手を見て戸惑っていると


グイッ


「うわっ」



桜田くんは痺れを切らしたのか私の手を掴んで歩き出した




キャーーー!私、桜田くんと手繋いでいるよ!!

とりあえず、心の中で思う存分叫んでおいた



にしても・・・うわっって・・・。


うわっはないでしょ、うわっは。せめてキャッという可愛らしい言葉が出てほしかったもんだ





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