溺愛オオカミ
「あんたね、あきが話しかけてんだからなんかいいなさいよ」
うおっ美月さん、さすが怖いもの知らず
「チッうるせぇな」
そういって教室を出て行った
「あき、なんであんな奴なのよ……。何がいいの?」
「何って…優しいよ?」
そう、あれは1週間前・・・
めずらしく美月じゃなくて私が男の子に呼び出されて
屋上に上がる階段に行った
「俺と付き合って」
「……ごめんなさい」
男の子に告白されるなんて珍しすぎてびっくりした
「なんで?」
「え、なんでって…。話したことないし」
「遠藤太一と付き合ってんの?」
「ないないない!太一と付き合うとかないよ!」
「ならいいじゃん。俺、いろいろといいと思うよ?」
い、いろいろいいってなんですか?