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幼い記憶

「ぼく、美紅ちゃんだいすきっ!」
「ほんとっ!?アタシも隼くんのこと、大大だぁ~いすき!!」
そんなことを話しながら、河原に言った。
その河原は、川がきれいに輝いていて、芝生に寝転がると気持ち良くて、いい匂いがして…
アタシが芝生に寝転がっていたら
「パパパパーン、パパパパーン」
隼くんは、四葉のクローバーを持っていた。
アタシは、立ち上がって、キラキラした目で見てた。
「わぁー。よつばのクローバーだぁー。」
「すごいだろっ」
「うん!!」
「じゃぁ。やるかっ!!」
「??」
?って表情をした。そして、隼くんがニカッと笑い四葉のクローバを
アタシの薬指に結んできた。そして、隼くんはコホンと咳払いをして、
「僕のお嫁さんになってください…。」
「ほ……ほ…」
「ほ??」
「ほんとぉぉぉぉぉ~~!?」
あまりのアタシのリアクションに隼くんは驚いていた。
そして、アタシの頬に隼くんはキスを落とした。



…ってところで、夢が覚めた…。今は春休み。この春休みが終わったら、やっとアタシは高校生になれる。
「みぃく~~。いい加減起きなさい!いくら春休みだからってダラダラしすぎよ!」
下のリビングからお母さんの声が聞こえてきた。
「もぅ、起きてるぅぅぅ~!」
確かに、アタシは最近ダラダラしすぎだ。おかげさまで、全くと言っていいほど、勉強をしていない。いくら、目指していた高校に合格していても、さすがにヤバい。
「最近、ダラダラしすぎだから勉強ぐらいしなさい。」
「明日やるつもりぃぃ~!お母さんは心配しなくていいよぉ!」
明日はやるつもり…かぁ。残念ですが、アタシはそんな規則を守るような人間ではない。
~♪~♪~♪~
アタシの携帯が鳴っていた。
―着信:ユウ―



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