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進学!!
ジリリリリリリリリリ!!
んもぉ~。うるさいなぁ~…。なんで、目覚ましが鳴ってるんだろぉ…?高校の入学式じゃないし…ましては、友達と遊ぶ約束もしてないし…。
「みく~!今日入学式でしょ。早く起きなさいっ!遅刻するわよぉ~!!」
…へ??入学式??急いで起きてカレンダーを確認すると、今日は入学式と示されていた。
~♪~♪~♪~
メールだ!誰からだ??
―メール一件:ユウ―
やばっい~!!きっと、遅いってお怒りのメールかなぁ…?
恐る恐る、ケータイを開けてみると…
「早くしろぉォォォ~!行っちゃうよ?!」
ほらね?予想的中!!…そんなことを言ってる暇はないっっ。
「おかあさ~ん!朝ごはんいらないやっ!行ってくるねッッ!!」
出て行こうと、ドアの取っ手に手をかけたら…
「お弁当は?」
あぁ~!忘れてたっっ!
「もぅ。今日から高校生なんだから…ドジなところくらい直しなさいよっ。」
そう言ってお母さんは、お弁当を持ってきた。
「ありがとっっ。んじゃ、行ってきまぁ~すッッ!!」
急がなくっちゃっっ!
ピーンポーン…
インターホンを押した瞬間優が出てきた。
「も~う!待ちくたびれたぁ~!どうしたの?」
呆れ顔で優は言った。
「ちょこっと寝坊をしてしまいまして…いや、私は急いだんですがね…。急いだんですよ。でも、あの~間に合わなかった…みたいで…。…私も努力というものをしたんですよ。朝食を食べなかったんですよ。…だからさ…」
許して。って言おうとしたら、
「言い訳はいいから、早くいかなくっちゃ。」
優の一言でさえぎられた。
「いっそげぇぇぇェェェェェェェェ~!!!!」
キーンコーンカーンコーン…
「もぅ。バカッッチャイムなっちゃたじゃん。みくのせいで…ブツブツ」
学校に着いた瞬間チャイムが鳴った。そのおかげで横で優がブツブツ何かを言っている。
「優機嫌直してよね?今ならこっそり入ればばれないでしょ?」
すでに、入学式は体育館で始まっている。こっそり体育館の中を見ると、校長先生らしき人が長~~~いお話をしていた。
「んじゃぁ。先生にばれたら美紅のせい、つーことで。」
はぁ?…確かにアタシのせいで遅れたんだけど…。
そして、アタシたちは侵入(?)作戦を始めた。
運よくアタシたちのクラスはドアの近くにいて、案外簡単そうだった。
「んじゃ。うちが先行くね。」
そう、優は言った。
「んじゃ、アタシも後に続くね。」
そう言って後に続いて言った。
なんだ~!案外ちょろいじゃん。…そんな考えをしても、思いどうりにならないのが現実だ。
ボカッッ。
「いったぁぁぁぁぁ~~!」
誰かに殴られた。優のイタズラだと思って、前を見ると、アタシと同じように頭を押さえていた。
「いったぁ!じゃないっっ!アンタたち新入生でしょ!?遅刻なんてありえない!?」
どうやら、このグチグチうるさい先生がアタシたちの頭を殴ったらしい。
先生にグチグチ言われている間に優がアタシにつついてきた。
言い訳しろっていう合図みたい…。しょ~がないなぁ~…。
「あのぉ~…。あたしが寝坊して、それで優が待っててくれて一緒に遅れた…みたいな?」
先生は、はぁ~っとため息をついて
「もぅ、いいから早く自分の席に行きなさい。」
よしっ。説教が短いッッ!!そう思っていたら
「そのかわり!放課後生徒指導室に、残りなさいっ!」
はぁ?どこやねん、そこ?
「はいっ。わかったなら席に着く!」
アタシたちは席に着き長い長い校長の話を聞いていた。