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生徒指導室で・・・
「はぃ。席につけー!」
その声でみんなが席に着いた。
「今日から、このクラスの担任になる岩山大輔だっ。」
アタシたちの担任はがっちりした体育系の先生だった。
奇跡的にユウと同じクラスだった。
ユウはイケメンも勢揃いだし、ご機嫌のようだった。
「今日は入学式なので、自己紹介は無しにするが、明日は自己紹介するので紹介することを決めておくように。」
自己紹介ねぇ…。そういって先生は話をやめた。
「きりーつ。さようなら」
今日の当番らしき人がそう言って呼びかけた。
みんなも、後に続いてさようならーっと言った。
「みくぅー!!同じクラスでよかったねぇ~♪」
ユウはあたしとは違いニッコニコだった。
「ねぇ。今から生徒指導室行くってことわかってる?」
ユウは表情を全く変えず
「だいじょーぶ。だいじょーぶ!!ごめんなさいって言えば済むことでしょ。」
「ハハハ…。」
そのとき、岩山先生がきて
「おーい。早く帰れよー!!」
っと言ってきた。
「先生。生徒指導室ってどこにあるか分かりますか?」
アタシたちは岩山に聞いた。
「お前ら、なんかやらかしたのか?」
ちょこっと、怒り気味に言ったのでユウとアタシはうるうるした目で上目づかいで
「先生なら、アタシたちの味方してくれますよね?」
っと言った。そうすると、岩山は
「わかった。じゃあ来いっ。」
ちょっと赤くなってそういった。
ユウはアタシの顔を見てガッツポーズをした。
岩山に教えてもらって生徒指導室に着いた。
ガラッ。
「失礼しま~す…。」
…だれもいない…?
「ねぇ。これって逃げるチャンスじゃない?」
―職員室前―
「しぃーー。音たてないように。」
ただいま、先生にばれないように下校中…。
ユウの変な思いつきでこんなことになってしまった。
ガラガラガラッッ
先生が職員室のドアを開けた。
アタシは今その先生の前で中腰の体勢…。
「おまえら、何をやってる。」
「あの…。」
なんとか、言い訳作らなくっちゃ…(汗
「え~っと…。! 体操をしていまして!!」
アタシは、屈伸をし始めた。
「ほぅ…。なぜ、職員室の前でこんなことを…?」
先生はニヤリとして言った。