私を愛して
「俺さ、あの親父に逆らえねーんだ…許嫁も勝手にされて今日それを聞かされた。混乱してた。詳しいことを知らないんだ教えて欲しい。」
真面目な顔をして頼み込む麻耶さん
私は一息ついて一語一語はっきりと言った
「知らないのであらば話しましょう。今日は私の誕生日です。16になったら許嫁がくるからと毎日のように聞かされて恋もしてきませんでした…
ですが何故許嫁が用意されたのかはというと…
お母様と麻耶さんのお父様が元恋人でバラバラにされたと聞いています。
そして約束したそうです…お互いの子に男の子と女の子ができたら結婚さそようと…
それで私が二年後に生まれて二人で喜び許嫁にさせたそうです…」
私が長々と話すのを黙って聞いてくれていた麻耶さんを伺う。
混乱しているようだ。