恋が生まれる瞬間
「ねー、夏休みの予定は?」

「私、みっちり塾。」

「里香は?」



ご飯を食べ終わって、デザートのアイスを食べながら、杏子ちゃんが話している。




「あ、私?私も塾。短期だから真由ちゃんよりは少ないけど…」

「そうなんだぁ」


「杏子は?」

「私は、カテキョー。って言っても従姉なんだけど。わりといい大学行ってるから」

「ふーん。なんか、つまんないねぇ」

「そーだねー」




みんな大分溶けてきたアイスをスプーンでいじりながらフーッと溜息をついた。

< 154 / 542 >

この作品をシェア

pagetop