恋が生まれる瞬間
「もぉ、里香…
すみませーん!スプーン下さい」


杏子ちゃんが新しいスプーンを店員さんから受け取って「はい」っと渡してくれた。



「ね?どお?」

「いいねぇ。1日ぐらいなら問題ないっしょ。里香は?」


「私も、平気!」


「じゃあ、決まりね。何しようか?
なんか楽しくなってきたぁ。」





さっきまで3人の間に漂っていた湿った空気は、一気にカラッと乾いた夏の空気に変わっていた。
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