恋が生まれる瞬間
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南ちゃんの最後の大会は、学校近くの競技場であった。


その日、私たちは駅で待ち合わせして3人一緒に競技場に向かった。





観覧席は、学校別に席が決まっている。

そこに南ちゃんもいて、「みんなで来てくれたのぉ」って大喜びしてくれた。




南ちゃんの後ろ側、少し離れたところに鳴瀬君がいた。

ヘッドフォンで音楽を聞きながら、軽くストレッチしている。




なんだかいつも見る鳴瀬君と違って、近寄りがたい。
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