恋が生まれる瞬間

きゃっ!





何度練習しただろう。
毎日毎日真っ暗になるまで走って…




私は、走り出す前から泣き出したい気分だ。



バトンを落としはしなかったけど、受け取りにもたついてしまい、走り始めた時には他の走者がずっと先にいた。






結局、100mリレーでは、その差を挽回できるはずもなく、予選敗退となった。



みんな、泣いている。
誰も私を責めなかった。
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