恋が生まれる瞬間
「里香!南の番だよ」



バシバシっと肩を叩かれ、ハッと意識を戻すと、スタートラインに立つ南ちゃんの姿。



なぜか、あの頃の自分の姿とダブりギュッと目を瞑る。





パァン






スターターの音とともに、ワーっと歓声が響く。



恐る恐る目を開けると、第2走者の南ちゃんがバトンを受け取るところだった。

< 165 / 542 >

この作品をシェア

pagetop