恋が生まれる瞬間
「あん時は、どんだけ我儘なヤツって思ったんだけど、そのうち『アイツなんであんなに必死だったのかな?』ってちょっと興味持って、観察するようになったんだ。




そしたら、アイツ誰が見ても分かりやすく鳴瀬のコト見てて…」



そこまで言って富田君は、コホンと咳払いを一つした。



「まぁ、よくある話か分かんないけど、あんな風に見られたいなって…」

照れて赤くなった顔を隠すように余所を向いて「キモイな…」と呟く
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