恋が生まれる瞬間
そんな車内の静かさが一瞬にして変わった。




ガラガラと隣の車両から移動してきたおじさんは、一目で酔っていることが分かるほど足取りがおぼつかない。



そして、大きな声で車両の端にいた別のお客さんに何か大きな声で絡んでいる。






――話しかけられたら嫌だなぁ






「戸田、こっち移動して」

「えっ?」

「窓側に移動して」

「うん」



言われるまま隣の席に移動すると、鳴瀬君はがにドカっと隣に座った
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