恋が生まれる瞬間
それがもの凄く奇麗で、ゆらゆらブラブラさせながら、ボーッと眺めている。


そんな私を横目で見ながら「まるで子供だな」と笑う鳴瀬君。






「戸田さ、卒業したらどうすんの?」

「えっ?私?うーん。とりあえず行けそうな短大かな?鳴瀬君は?」



「俺?俺は、学校の先生になるために教育学部行こうと思ってる。」



「鳴瀬君先生になりたいんだ…」



「うん。俺さ、お前が走るトコ見て、純粋に好きだって気持ちが一番大事だってこと教わったんだよね。

それと、今の顧問。本人が気付くまで待つってこと。きっと大変なことなんだろうけど、俺はそれで救われたから」

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