恋が生まれる瞬間
その勢いで、ポケットからコトンと携帯が床に落ちた。


うつぶせの顔だけ落ちた携帯の方へ向ける。





――暗い部屋にキラリと光るイルカ





『純粋に好きだって気持ちが一番』

『戸田にも何か見つかるといいな…』





自分の将来を話すキラキラした鳴瀬君。


私にも、何か見つかると良いなって言ってくれた鳴瀬君。




なのに、私は人を羨ましがって、妬んで、恨んで――
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