恋が生まれる瞬間
こんな私じゃ、鳴瀬君を好きになっちゃいけない。

このままじゃ、鳴瀬君が今の私に気付いて、幻滅してしまう…





――そんなの嫌だ





重たい体を起して、床に落ちたソレを拾い、窓の外から漏れてくる光にかざす。



キラキラ光るイルカを見ながら、ポロポロとこぼれ落ちる涙を止めることはできなかった。

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