恋が生まれる瞬間
放課後、私は進路指導室へ向かう。

今までの進路を変更することを先生に伝えるため。




「戸田、今からこの変更は厳しいぞ?」

「はい…分かってます」

「分かってるって…お前、親御さんは知ってるのか?」

「昨日、話しました」



「そうか…まあ、お前の決心が固いなら、頑張れ。俺もできる限りバックアップしてやるから」

「すみません。お願いします」






ペコリと頭を下げて進路指導室から出ると、廊下に鳴瀬君が立っていた。
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